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268・「つよきす・Mighty Heart」




タイトル・つよきす Mighty Heart
発売年・2006
機種・PS2等
ジャンル・ADV
メーカー・キャンディソフト・プリンセスソフト



普段は強気でツンツン。
しかし、ひとたび親密になり二人きりになるとおしとやかにデレデレ。
世はいわゆるツンデレキャラがプチブーム、そのギャップに引かれる男女が続出。

そんな強気な女子たちがヒロインとして登場する「つよきす」。
逆から読むと「すきよっ」
そんな「つよき」で「キス」な恋愛ノベル系アドベンチャーがテンション高くゲームが進んでく。(テキストを読んで選択肢を選んで進むというもの)
ツンデレのプチブームに肖る様に登場した。


ゲームスタートすると、主人公・対馬レオは、男二人、女一人と共に竜鳴館高校の校門前にて倒されたシーンから始まってしまう。
男二人は陸上部の伊達スバルと、通称フカヒレこと鮫氷新一、そしてもう一人が小柄で煩く賑やかな女の子・蟹沢きぬという対馬と共に幼馴染の4人衆。
レオの家の2階の部屋で度々4人が集まることもある。

そして、4人を校門前で倒したのが、生徒会副会長にして風紀委員・鉄乙女(くろがねおとめ)。
実はレオの従姉、にしても、規律が厳しい。
そして、後日、鉄乙女がレオの家にて共同生活が始まってしまうのだ。(両親公認)


その他登場するのは、竜鳴館の生徒会長の霧夜エリカ(通称・姫)と、いつも一緒にいる佐藤良美
1学年下の椰子なごみは、いつも孤独で近寄りがたい雰囲気。
そして、当初のPCからPS2に移植の際に登場した近衛素奈緒
中学以来因縁の人物、なぜか敵対心をもってレオを見つめる。


5月23日からスタートする今作。
数日プロローグのようなプレストーリーが進み、メインヒロインがそろった段階で、学校内マップの選択画面が表示される場面になる。
この画面は数日間表示されるが、この数日間でヒロインのルートが決まってくる。
とりあえず、数日間とも、同じヒロインのアイコンが表示されているところを選べばほぼ問題なくルートに突入できる。
尚、霧谷エリカと佐藤良美は、二人で1セットで表示。
ルート突入後、とりわけ終盤の選択肢で結末が決まってくる。

ヒロインたちの特徴は、強気、という部分に集約される。
そのなかでも、椰子なごみは、夜ひとりで駅前に出没する孤高。
蟹沢きぬは、昔からの悪友。
霧夜レイカは、高飛車な姫キャラ。
と、バリエーションに富む。

マップ画面でのヒロイン選択終了後は、そのままそのヒロインのルートに突入する。
ただ、選択肢は、あるヒロインルートの最終盤を除けば、大方ストーリーに影響なく、ほぼ問題なくトゥルーエンディングに突入できる。
6月から夏休みを挟んで9月中旬あたりまでヒロインルートが続く、結構長い。
ゲーム性は低いが、その分ストーリーに集中できるかもしれない。

その間に体育祭や無人島での生活がある時期に行われるが、それらもまた、ヒロインルートによって主人公やサブキャラの行動、ストーリーも変わってくる。
体育祭では、なぜかボクシングが行われるが、そのボクシングでも主人公が出場するか、他のキャラが代理で出ることもある。
しかも、電波受信という先生の謎の技でキャラが豹変してしまったり。
コメディ色も強く、パロディネタも各所に散りばめられている。
全体的に明るい雰囲気でゲームが進んでいく。

鉄乙女は、共同生活の中でも結構苦手なことが多かったり。
蟹沢きぬは、いつも賑やかで饒舌で、幼馴染の間でも人気があったり。
椰子なごみは、気のない喋りをする母と何かわけがある。
才色兼備の霧夜エリカ、しかし、その裏での努力。
近衛素奈緒は1人で色々決めてしまっている、その理由。
そして、あまり目立たなかった佐藤良美、しかし、ある理由で親密になると・・・常に長袖でいる理由等もわかってくる。

ツンデレキャラによる、ツンデレ達との学園生活。
しかし、その裏に潜む悩み、努力も見えてくる。

強気の裏に、好きの想いが見られるか。
四六時中好きというのは難しいが、24時間強気でいるのも無理があるもの。
パーフェクトな人間、万年強気一色というのは、いないものなのであるし、人間それほど単純ではない。
しかし、実社会では1点の曇りの許されないパーフェクトを求められてしまうことがしばしばあるのだが・・・。
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theme : レビュー・感想
genre : ゲーム

260・「リップルアイランド」




タイトル・リップルアイランド
発売年・1988
機種・FC等
ジャンル・ADV
メーカー・開発・東海エンジニアリング 発売・サンソフト



誰も知らない島・リップルアイランドゲロゲールが現れ、島の平和が乱された。
そして、王女・ナサレルが囚われた。
王女を助けた者に、褒美と王女との婚約を約束しよう。

それを聞いた、少年・カイルは、1人リップルアイランドにやってきた。
リップルアイランドは、イタチ、オコジョら動物たちが人間の言葉を喋る島、つまり、人間と動物が共存する島。
カイルはそんな島を征服しようとするゲロゲールを討伐し、一攫千金を夢見るのだが・・・。

いっき、アトランチスの謎、という謎のソフトを世に放ったサンソフトが1988年に発売(開発・東海エンジニアリング)したのが、意外と本格的なADVゲーム・リップルアイランド
パッケージ見ても、アニメ作品を彷彿させるパッケージに、ゲーム画面。
カイルがゲームの途中で出会う青髪のヒロイン・キャルも印象的だった。
ハウス名作劇場等、健気な少女が登場する名作アニメが、数多く放映された背景もあるだろう。
メルヘンな世界での少年少女の冒険劇が、怪作メーカーのイメージ払しょくに起用されることとなった。

ゲームはまず、カイルがリップルアイランドに到着したところからスタート。
エリア1と表示される・・・今作はエリアがすべて5つある。

ゲーム画面の上半分がゲーム画面・・・カイルが見る景色。
その景色を、画面中部分にある9つのアイコンを選んで、画面にタッチする。
移動する(上下左右を選択)、見る、手に取る、中に入る、押す、叩く、拾ったアイテムを使う。
他・一番右にあるアイコンでパスワードを見ることができる(今作はパスワード制)
こういったアイコンを駆使して、カイルはリップルアイランドを探索する。

エリア1、カイルがリップルアイランドに到着した所からスタート。
そして、ゲロゲールに家を破壊されたキャルとも出会う。
以降、カイルはキャルとともに行動することになる。
そして、カイルとキャルは、2人でリップルアイランドを探索することになる。

エリア2では森の中を探索。
が、この探索が難しい。
中でも赤い花を渡すというものがあるのだが、その赤い花が崖の下にある…が取れそうもない。
かわりに白い花はあるのだが…。
さらには他の必須アイテムも、ヒントもほとんど無い状態で、手当たり次第画面を探すしかない状態。
画面の思わぬところに木の実があったりで困難を極める。

そしてエリア3では雪山に行くのだが、このステージが大きなポイントとなる。
今作数少ないゲームオーバーポイントがあり、さらに、あるゲロゲール討伐に関するアイテムが隠されている…がこれをとってもとらなくても次のエリアに行けてしまうという状況。
ここでの行動が、最後まで影響してくる。

エリア4、ゲロゲールに破壊された村が舞台。
決戦の舞台がいよいよ近づき、盛り上がりを見せる。

最終エリアとなるエリア5、いよいよゲロゲールの本拠地へ。
しかし、結構構造が奇抜。
そして、闇の皇帝・ゲロゲールとの戦いの末に…。


なのだが、ゲロゲールとの戦い自体はプレイヤーがすることは無く、イベントですべて進んでしまう。
鍵となるのは、その前のエリアで手に入るある複数のアイテム。
前のエリアでの行動が最終決戦にて結果を分けることになる。

リップルアイランドは、マルチエンディング形式をとっており、主人公の行動、そしてある選択肢でエンディングが決まる。
スタッフロールが流れるのは1個だけ、これがおそらくトゥルーエンドだろうか。

実は、今作の主人公、キャル、ヒロインキャラのキャルは、普通の人間でなく、小人という設定であった。(その為、カイルは、動物キャラとほぼ同じ身長となっている。)

ほのぼのした作風だが、クリアするには、結構きまぐれな正解ルートを探し当てる必要がある。
当時のゲームでは珍しくなかったかもしれないが。
ただ、実際の冒険で、どこに何かわからないトラブルはつきものだし、木の実にしても、どこにあるのかわからないのは、世の常か。
一攫千金の旅イコールギャンブルを体現した感じでありました。

theme : レビュー・感想
genre : ゲーム

242・「ぬくもりの中で」

ぬくもりの中でぬくもりの中で
(2001/08/30)
PlayStation

商品詳細を見る



タイトル・ぬくもりの中で
発売年・2001
機種・PS
ジャンル・ADV
メーカー・エーテル・ゼロシステム・プリンセスソフト



神田淳は、ある公園で昼寝をしていた。
すると、ある幼い女の子が話しかけてきた、かつて、見覚えのあった女の子とそっくり。
少し話をすると、その女の子は、親に呼ばれどこかに行ってしまった。


淳の高校2年生のある日、学校に登校途中にある少女に痴漢・・・という疑惑を掛けられる。

「この人痴漢です!」

手をつかまれて、駅員に突き出されるが、その突き出した少女こそ、かつての幼馴染、新橋美奈だった。


…そんな最悪の出会いで始まる、「ぬくもりの中で」のストーリー。
元々は、PCで登場した「好きだよっ」という恋愛アドベンチャーだったが、コンシューマーには「ぬくもりの中で」というタイトルでリリースされた。

主人公の神田淳視点で、その時その時に選択肢が現れ、その時の答えによってストーリーが進んでいく。


淳は、学校内で新橋玲奈とも再会、美奈の姉で淳とは一つ上の幼馴染。
しかし、ある事情から玲奈は盲目である。
そして、玲奈の誘いでお助け同好会、つまり他の部活動の助っ人(バレーボール部で練習相手になる等)を行う同好会を立ち上げる。
そこに、あの美奈も同好会に加わってくる、あの時の痴漢疑惑以来(無論、神田は無実である)の再会で気まずい雰囲気。
そして、玲奈、美奈の妹の新橋梨奈、その後、ちょっとあぶない雰囲気の少女・目白聖も加入する。

淳の担任は、いとこの田端あさぎ、普段は腐れ縁のような存在。
(普通、そういう人を担任にはしないだろう。)

そして、家には、幼い神田奈々と、父親が一つ屋根の下に。

ストーリーは、痴漢疑惑をかけられた高校2年の4月から始まり、修学旅行、運動会、学園祭、どこにでもある高校生活をお助け同好会に所属しながら辿る。
平日は、学園生活。
オフの土日には、町内を移動して(何か所から選ぶ、誰がいるかが表示される)、イベントを発生させる。
このイベントでの選択肢でも、好感度が上下する。
ただ、土日イベントは、後半になると、前と同じイベントが起こる、なんてケースも出てくる。

さて、お助け同好会に所属する主人公と新橋三姉妹だが、夏になると、2家族を巻き込む一大事が起こる。
それが、神田淳の父親と、新橋三姉妹の母親が再婚するのだ。
ゲーム後半は、主人公一家は、新橋三姉妹の家で暮らすことになる。
そして、盲目の玲奈、やたら女性にしては、やたら大食感の美奈、その2人の妹である梨奈は複雑な心境。

また、神田淳は、痴漢と間違えられる形で美奈と会うのだが、美奈と淳(玲奈も)は小さい頃に遊んだことがある幼馴染。
ただ、ある事情で神田淳と美奈は離ればなれになる。しかし実は、その後新橋姉妹(梨奈以外)がある事故に巻き込まれている、ということを淳は聞く。
結果、新橋姉妹にある変化が起き、一方、淳は真相は多くは知らない。
中でも、考えられないほどの大食感の新橋美奈である。
このあたり、付き合っていくと明らかになるのだが・・・。
お助け同好会で親睦を深め、別々の親の再婚、そして明らかになる新橋姉妹の秘密。

実は今作では実は現実離れした超常現象も取り入れられている。
ここで多くは語れないが、SFチックな技術も発達している世界でもあるのだ。
そんな世界観が舞台になっているのだが、あるルートで学園生活、またあるルートで複雑な家族関係、そしてそれまたあるルートではその技術に纏わる事柄が主軸として描かれる。
因みにルートの中では、なぜか、「え、そこで終わり?」みたいなところで終わってしまうものもある。
それはルートでそれぞれの楽しみはできるのだが。 複雑な事情を孕んだ話しであるが、他方のストーリーでは、それらをなおざりにしながら進んでいくのは仕方ないか。
近未来の科学技術を引っ張り出して、思わぬ展開、ゲームならではの展開を繰り広げ、そこにまた別の家庭、学園生活の要素をいれた。
混ざるというより、交ざる形となり、セパレートされたコースでストーリーが進む形となった。
故に、あるストーリーで科学技術の進化は感じられない等、同一性ある世界観は感じにくいが、それも、三度美味しいと考えるのも一つの見方か。

複雑な事情を孕んだ、ぬくもりの中で。
ヒロインたちとのぬくもりを感じるには、先鋭的な技術も有効な時代なあるかもしれない。

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theme : 美少女ゲーム
genre : ゲーム

235・「逆転裁判」

逆転裁判逆転裁判
(2001/10/12)
GAMEBOY ADVANCE

商品詳細を見る



タイトル・逆転裁判
発売年・2001
機種・GBA
ジャンル・ADV
メーカー・カプコン


異議あり!

弁護士になって、無実の被告人を有罪から無罪に導く法廷バトルを繰り広げる逆転裁判
法廷にて、弁護士が証人や検事が激しい弁論を繰り広げ、事件の疑いをかけられた被告人の無実を証明する。
人気はゲーム内にとどまらず、実写映画、そして宝塚の劇場で上演されたほどだった。
宝塚のトップスターが「異議あり」といってましたね。


と、法廷バトルと書いてしまいましたが…。
現実の裁判では、弁護士は裁判中2、3回しか話をせず(軽いあいさつ程度)、裁判官も木槌を叩くこともそうそうないという。
ただ、今作の舞台は…逆転裁判発売時を定点とすると、やや近未来の時代だという。
故に、現実世界をモチーフにしながら、設定を近い未来にすることで、現実とかけ離れた法廷ながらも、あまり違和感なく入り込めるバックグラウンド構築も成功している。

ストーリーは全4話構成。(GBA版の場合)

第1話は、チュートリアル的な存在。
新人の弁護士、主人公の成歩堂龍一は、ついに法廷に立つ。
あるマンションの一室で撲殺による殺人事件が発生し、成歩堂の友人である、矢張政史が疑いをかけられ、矢張が被告人として裁判に立つことになる。
成歩堂は矢張の無実を証明するための弁護を行い、また、矢張を犯人と見る相手検事の意見に負けないように、最終的に被告人を無罪に導いていく。

ここでは、先輩弁護士・綾里千尋のレクチャーを受けながら、被告人や証人を尋問し、証拠品や人物ファイルを照らし合わせながら、証人らの証言の食い違い、矛盾を指摘しながら真犯人を追い詰めていく。

証人の発言が数回に分けて為され、その場面、場面で「ゆさぶる」(待った!と発言)。
証拠品等のデータと食い違う部分が現れたら、「異議あり!」と発言し、最後に証拠品を「つきつける」。
尚、もし、間違った証拠品をつきつけたら、ペナルティを与えられる。
裁判中に全5回、ペナルティを与えられたら被告人は有罪となり、ゲームオーバーとなる。


第2話が、実質的な本編となる。
なんと、第1話で、レクチャーしてくれた、綾里千尋が撲殺されてしまうのだ。
そして、警察が駆けつけた時、そばにいた妹の綾里真宵が警察に捕まってしまう。
無論、真宵は、駆けつけたばかりで無実、真宵の無実と、真犯人の有罪を証明するのがミッションとなる。


第2話以降は、法廷パートに加え、探偵パートが行われる。
成歩堂龍一は、周辺のエリアを探索し、民衆から情報を得て、また、背景のチェックを行い、証拠になりそうな発言や物品を探索。
一定のデータが揃いストーリーが進んだ時点で、法廷パートに移行する。
裁判が一定量進行すると、再度探偵パート、証拠や情報を収集し、再度法廷パートで…を繰り返し、最後に法廷で真犯人の殺人を証明してクリアとなる。
尚、探偵パートでは、ゲームオーバーになる要素はない。
法廷パートの繋ぎとしてのアドベンチャーを行う。
このあたり、面白みに欠ける部分はあったかもしれない。

また、第2話の法廷で対決する検事は、御剣怜侍
実は、成歩堂と矢張の小学校時代の同級生。
話が続くに連れ、成歩堂、矢張、御剣の関係性も明らかになる。

そして、第3話、第4話と話は続いていく。
多くネタバレは避けるが、有罪からの無罪への逆転だけでなく、事件内容にも逆転の発想が求められるケースもあり、いたるところで、逆転要素が関わってくる。
そして、真宵は、霊媒師見習いで、家系そのものが、霊感が強いという。
彼女があるものを憑依させることで、成歩堂の手助けを行うこともある。
そして、第2話から度々登場する15年前に起こったDL6号事件とは…。
その謎が逆転の発想をもって、解けた時、成歩堂龍一24歳の時代にまでのさばる事件の全貌が明らかになってゆく。


実際に弁護士になるにはまず、法科大学院(それもできるだけ高偏差値の)に通う、あるいは、合格率2割の司法予備試験に合格通知を手にする。
その後さらに、法律の勉強を徹底的に脳裏に叩き込み、合格率22.58%(2014年現在)ほどの司法試験に合格しなければならない、日本屈指の難関試験。
法律の素人は門前にもたどり着けない司法試験会場で、さらに22.58%まで絞られる、法廷で弁護士バッジを身に付ける権利獲得競争。
故に疑似体験でも高尚なる職業を体験したいという思いは多くの人にあったのだろうか。

それでも、ポピュラーな探偵要素を入れ、また、最初の殺人犯等、「なるほどう」「やはり」キャラのネーミングやキャラ立ちも、なかなかアクが強い。
そして、悪者を剣でなく、言論で追いつめる爽快感。
なるほど、確かに有頂天たる勧善懲悪だ。
コンシューマーの世界では、法廷バトルをメインに扱った作品は少数派。
一方、海外作品等のPCではすでにいくらかあったが、当然、多くの日本国民は触れることもなければ、見たところで、複雑怪奇な印象を与えてしまう。
真新しい作品というよりも、遠くて近い世界観を、ポピュラーにアレンジして世の流通経路に送り出す、(愚直なまでに職人気質な対戦格闘ゲームや、陰湿な印象が蔓延するホラーゲームをポピュラーなジャンルに変えた)カプコンの妙がここにも表れている。
そんな順当なるヒットを生み出した作品でありました。

theme : ゲーム
genre : ゲーム

231・「AIR」

AIRAIR
(2002/08/08)
PlayStation2

商品詳細を見る



タイトル・AIR
発売年・2000(DC版2001)
機種・PC DC PS2 PSP
ジャンル・ADV
メーカー・KEY


泣きゲーと称される、アドベンチャーゲームでもストーリー展開の逸品さで人気を博したKEYブランドのアドベンチャーゲーム。
過去作では、Kanon、その後、CLANNAD以降でもその泣けるストーリーに涙した人も多いだろう。
AIRは、夏の青空のもとに描かれた海辺の田舎町を舞台にした、物語。
そこでであう3人の少女達との物語。
そして、OPに流れる「鳥の詩」(歌・Lia)は多方面から国歌とも称されている程の名盤だ。

まずは、DREAM編がスタートする。

夏のある日、旅に出ている国崎往人は、法術を使って、人形を動かせる。
この国崎往人の視点でストーリーは進む。
亡き母親に告げられた言葉「この空にいる翼の生えた少女に出会いなさい」を元に当てのない旅をしている。
ある田舎町でバスを降りると、神尾観鈴と出会う。
観鈴は、母・神尾晴子(関西弁をしゃべる)と2人暮らし。

その土地での生活を送ると、その後、学校の天文部に所属する遠野美凪、そして、診療所にて姉()と暮らす霧島佳乃と出会う。
おっとりした美凪は、シャボン玉好きな、みちると一緒に過ごすことが多く、またなぜかお米券を多く持っている。
佳乃は、明るい性格、ただ、時に不審な行動をとることもある。
と、主に登場するヒロイン候補の女性は3人。
その3人とのストーリーが、まずは繰り広げられる。

ただ、遠野美凪、霧島佳乃のストーリーは、ここで終わるものの、神尾観鈴の話に関しては、いわば、中途半端で不穏な幕切れとなり、おまけのCG鑑賞もほとんど埋まらない。

その3人とのエンディングを見ると、DREAM編が終わり、新たなモード、「SUMMER編」がスタートする。

すると、国崎往人の世界ではない、別の登場人物、時代の話がスタートする。
しかも、そのSUMMERは、なんと、選択肢はなく純粋にキャラクター達の会話やストーリーを鑑賞するモードとなる。

そんな純ノベル形式で進むSUMMERを終えると、3つ目のAIR編に。
舞台は、再びDREAM編と同じ舞台、そして同じ日時に戻り、再度、国崎往人や、神尾観鈴の話が進む。
が、プレイヤーの視点は、国崎往人という人物ではなく、第3の主人公の視点で、神尾観鈴のストーリーを鑑賞することになる。
そして、国崎往人は、AIR編では、主人公の眼前に登場するサブキャラの一人、として登場する。
その第3の主人公は…、決して観鈴と結ばれない立場の者である。
要するに、多少の選択肢はあれど、結局は、基本的に見ることしかできない立場なのだ。
無論、その見るということがこのストーリーにとって重要な部分だが、プレイヤーからすれば、ある種の無念さを抱きながらのプレイでもあった。

そして…不穏な終わり方をしたDREAMでの、不穏な幕切れとなった観鈴ストーリーの続きも、見ることになる。
その幕切れ以降、往人は登場せず、観鈴の不穏な状況も続いていく。

そんな最中での笑いあり、しかし、その物語の結末。
DERAM編以降も、観鈴は晴子と共に、不穏な生活を送ることになる。
その不穏に立ち向かおうとしている観鈴だったが。
往人が亡き母に告げられた意味、SUMMER編の部隊を突如移したストーリー、そして母と2人暮らしをしている観鈴、そしてAIR編の第3の主人公…。
すべてのベクトルが交わった結末、言うなれば家族の意味を問われているような気がする話である。
誰もが、親から生まれ、しかし、一つ屋根の下、そこにいる炊事洗濯家事掃除する大人は何者なのか。



登場人物が、法術で人形を動かせる、SUMMER前後からのストーリーの繋がりと、ファンタジー要素や、超常現象の描写も含まれている。

そして、SUMMER編の登場人物や、AIR編の主人公は、説明書には掲載されておらず、初めて物語を進めると、面食らう部分もあるだろう。
だからこそのストーリーの評価があり、ギャルゲーにしては異例のヒットに、アニメ化等のメディアミックス。
麻枝准氏の泣きゲーシナリオの評価、KEYブランドの確固たる地位の確立がなされた。


多くの恋愛アドベンチャーで言えば、主人公が、その都度、行動を選び、ヒロイン候補と共に、泣き笑い、そして結ばれて、エンディング(あるいは結ばれないBADEND)との手法をとる中で、今作は、3部作を通して、最後の観鈴のセリフに一点集中させる形で、あらゆる用語、背景が集約される。

極力排除…とまではいかぬものの、アドベンチャーゲームからゲーム性を大きく削ぎ落とし、ストーリーを特化して魅せるという手法、いわば、マウスやコントローラーを使った読み物のような形をとっている。
ある時は何時間も選択肢すら登場せず、そして、ある時は、主要キャラとの恋愛物語に一切介入することはできない。

そして、道中は多少の回り道はあれど、終着点は推理探偵物小説のように、一つ。
あのキャラが好き等、他のギャルゲーであれば、あるいは今作がDEARM編のみであれば、同じ作品にしても、プレイヤーそれぞれの思い出があるだろう。
が、プレイヤー視点が変わり、物語の終着点は、どのプレイヤーにしても、同じ。
一つのゴールに向かって進む物語、それも学園生活を脳内でやり直しながら成就するではない、しかし、より確かな道が存在している。

2000年前後登場のギャルゲー、他のゲームでもそういうマルチエンドの中のトゥルーエンドを設定することはあっただろう。
が、ここまでトゥルーエンド特化型な読み物作品で、ヒットした例は少なかった。
そして、以降のギャルゲーでも、ゲーム性よりストーリー重視の風潮が強くなった。
一方、こういう手法故に、今作で遠野美凪、霧島佳乃がお気に入りだった人には、少し残念だったかもしれない。

そういえば、AIRが登場した2000年前後といえば、ゲーム業界においては、ライトユーザーへの配慮もテーマとなった。
かつてのゲームっ子が大人になり、忙しくなりゲーム攻略に時間をさけなくなり、あるいは、映画的ビジュアルに魅せられた新規ユーザーが、ライトゲーマーとして参入した時代。
ゲームの攻略部分が以前より重視されなくなった背景も、AIRにとって追い風になったかもしれない。

ただ、文学作品的なストーリーの手法、プレイヤーへのストーリーの訴求は、これぞ、ゲームストーリーを見せるという意味では最高峰ともいえるものであった。
それ以上の洗練させるには…その答えがCLANNADにあったかもしれないが、ストーリーの魅せ方に関しては、意表を突かれ、内容も身近で温かさも感じる、物語であった。
RPGでも「やる物語」のような手法が台頭する中で、HP等のステータスを気にする必要のないアドベンチャーゲームは、よりその色を濃くでき、その手法を生かした作品となった。
反面、ゲーム観点から見れば、超簡単、とまではいかぬも、分水嶺となる選択肢の少なさや、簡素化は、駆け引き的な面白さを楽しむ機会は少なくなっていった。
ユーザーが、よりクリエイター達の色に期待したいという意味だったのだろう。

いずれにしても、業界の風向きの変わり目に登場した、AIRは、アドベンチャーゲームとしての一つの風向きを決めた作品の1つとなった。
どの時代の人間も、どの種類の鳥も、見上げればどこまでも続く青空に、たまには思いをはせてみるものだ。

theme : 美少女ゲーム
genre : ゲーム

226・「みずいろ」

みずいろみずいろ
(2002/12/26)
PlayStation2

商品詳細を見る



タイトル・みずいろ
発売年・2001(コンシューマー版2002)
機種・PC PS2 DC等
ジャンル・恋愛ADV
メーカー・ねこねこソフト NECインターチャネル 



2001年にPCで、翌年にコンシューマーで登場した恋愛系アドベンチャーゲームである、みずいろ
「普通の学園モノ」という言葉は、PS2のパッケージ裏より。
みずいろのように淡い思いをプレイすることで、思い出すものとは…。
とはいえ、オパッケージのキャラの髪の毛の色がカラフルで、普通じゃないよ、といわれても仕方ないかもしれないが。

ゲームスタートで、まず、幼少期のストーリーが始まる。
そう長くない話(現代期に置き換えれば言えば1、2日分のストーリー)ではあるが、ここでの選択肢、主人公の行動で行動で、現代期でのストーリー、いわば早々ヒロインのルートが決まる。

その後の現代期(およそ17日前後)は、まるまるそのキャラとのイベントとなってくる。

幼少期のストーリー、主人公は片瀬健二
まず、家に1歳年下の雪希(片瀬雪希)が義妹としてやってくる。
道に迷っている早坂日和、主人公になにかといじめられる。
砂浜で遊んでいる大人しい(1歳年下の)進藤むつき…とその双子の活発な妹。
そして、小野崎清香も登場、小柄な喧嘩友達である。

幼少期のストーリーを終えると、印象的な主題歌が流れ、主人公が高校2年生となった現代期へ。
1月29日から2月中旬までのストーリーが描かれる。

基本的に幼少期に親密になったキャラとのストーリーが展開される。
ルートによって、片瀬雪希、小野崎清香といった人物が、違う立場で登場する。
中には、メインかそうでないかで、性格が180度変わるキャラも。
早坂日和に至っては、別ルートでは、クラスメートになっているが、メインルートでは、学校におらず、夜に、主人公の部屋の押入れから現れるようになっている(PS2では、さらに新ルートも登場する。)

またルート次第では、幼少期に登場しなかった人物とのポッ出感でヒロインルート突入する。

高校3年生の神津麻美、力うどんが好きなのんびり屋さん。
同様にコンシューマー版に追加登場した家庭教師を務める大学1年生の石川冬佳ルートとなることもある。
上記2人は、他のストーリーには登場せず、ややさみしい感じも。
(コンシューマー版では)選択肢でキャラのアイコンが表示され、そのアイコンの表情いかんで重要度もわかり、表情いかんを見て、その時点でセーブをして進めるといいかもしれない。

普通の学園モノ、それが故に大きな話の起伏は少なめか。
およそ17日間、すでに決まっているヒロインを相手に話を進めるのだから、致し方なしだろう。
ただ、現代編初日からいわゆる共通ルートはないので、プレイの度に新鮮な気持ちでゲームに入りやすい。
また、季節としては冬の物語であるが、雪景色等の冬にまつわる話は少なめ。
なにより、義妹が家にいるという男子(しかも両親は家にいない)は、そうそう現実世界では少ないかもしれない。
話の核心、ヒロインの心情に深く踏み込むのは、たいてい後半あたり。
前半は確かに、クラスでの、登下校時での、家での雑談が中心となり、そういう部分で普通の雰囲気を出そうとしたのだろうか。

ただ、前述のとおり、早坂日和の話では…突如夜中に主人公の部屋に現れ、しかも、雪希には、姿が見えないという話。
みずいろのコンセプトを考えると、出色ものである。
日和は、他のストーリーでは、主人公とのクラスメートとして登場する。
攻略するキャラの順番しだいで、キャラクターの印象、ひいては、みずいろ自体の印象も変わってきそうだ。

血のつながってない義妹、幼馴染や、ケンカ友達等、いわゆるギャルゲーのテンプレ要素なキャラが登場し、彼女たちとの生活を楽しむ。
みずいろより薄い、あの頃の恋愛体験の思いを馳せながらプレイしたいところであります。
濃厚な恋愛をしたそこのあなた?
いや、さすがに素直で家事も得意な義妹との2人暮らしの高校時代を過ごしたとか、夜中に同級生の声が押入れから聞こえる、ってことはないでしょう。

theme : 美少女ゲーム
genre : ゲーム

224・「スタンバイSayYou!(スタンバイセイユー)」

スタンバイ Say You!スタンバイ Say You!
(1997/04/11)
PlayStation

商品詳細を見る



タイトル・スタンバイSayYou!(スタンバイセイユー)
発売年・1997
機種・PS SS等
ジャンル・アドベンチャー
メーカー・ヒューマン



アニメ黎明期にその職業の物珍しさからスタートした第1次声優ブーム、宇宙戦艦ヤマト等の大作アニメの主役たちと共にクローズアップされた第2次声優ブーム。
そして、マルチメディアの世界が発展した1990年代後半に起こった、声優の活動のフィールドは、歌手活動や、ゲームや、声優雑誌とさらに開拓されていった第3次声優ブーム。
ある声優は、アーティスト顔負けのコンサートを開き、またある声優は、MCとしてテレビ出演もしたり。
声優は影の存在で、表舞台に出てこない黒子役、というイメージは覆りつつある時代だった。

そんななかで登場したスタンバイSayYou!(スタンバイセイユー)。
PSとSSにて発売されたのだが、SS版はなんと18歳以上推奨、先に言いますが、そんなスプラッター暴力セクシャルハウス的な要素はゲーム中まるでありません。
女の子がTバック姿で戦う対戦格闘ゲームは、普通のゲームとして売られてるのですがね、なんででしょうかね…。

パッケージに描かれたのは、水着の女の子3人。(まさか、これだけが18歳以上推奨の要因ではないですよね)
この3人は、「インタラプトガール」という作中に登場するアニメのキャラクターで、クリア、オブシェ、アプリという面々。
で、この3人が活躍する・・・かどうかは、考える必要も期待する必要もないと思います。

ゲームスタートすると、まず、インタラプトガールが助けを求めるようなセリフを言います。(エナジーブレイカーのOPのような感じ)
しかし、エナブレのような、神秘的な語りかけでプレイヤーをゲームに引き込む展開も、10秒で終わり、以降はまるで魔の手によって、ゲームの世界に引きずりこまれます。
開始10秒後に、3人の女性声優が実写の顔出しで堂々と歌うというOPが流れるのだ。
声優さん自体は好感もてる人たちなのですがね、ただ、この人たちに昔のアイドルのような真似をされても困るのですよね。(汗)


さて、ゲームスタート。
冒頭の女性声優が歌う主題歌からもわかるように、今作は実写を取り込んだアドベンチャーゲーム(シミュレーションという説もあるが、実質的にシミュレーション要素は見当たらないかった)です。
なので、これから登場する声優さんはすべて実写の顔出しでの登場となります。

主人公は、音響監督の弟子、声優にして、音響監督も務める千葉繁氏の元で音響の見習いを行っている。
(このゲームの制作が会社の命運がかかってたかは知りませんが)会社の命運をかけた「インタラプトガール」というアニメの制作を行い、声優の収録を行おうとしていたところ、関係者らしきおじさんが現れ。
「インタラプトガールの音響監督が逃げ出してしまいました。」(大意)
ということで、千葉繁さんの推薦の元、主人公が、その代役としてインタラプトガールの音響監督を行うことになった。

で、声優たちとあいさつ。
無論、堂々の実写の顔出しで。
冒頭から度々アドバイスをくれる矢尾一樹さん。
クリア役ので今作のメインヒロイン的存在、横山智佐さん。
確認のためもう一度、メインヒロインはクリアではなく、声優である横山智佐さん。
オブジェ役で、新人の丹羽紫保里さん。
アプリ役の篠原恵美さん。
そして、大坪博士役の千葉繁さん。


まだまだ魅力的なキャラ…というよりは、声優さんが登場するのだが、主人公は、その声優さんに指示を出しながらインタラプトガールのアフレコを行っていく。
例えば、台本のチェック等でリハーサルをする。(しなくてもOK)
そして、○○の部分をもう少し○○してという指示を飛ばす。
その際の選択肢は、3つ、しかし、どの声優さんにも、一律同様の輪切り式な指示。
指示を出すごとに声優さんは、不満そうな表情(声優も人間なので表情も重要ですよ)をみせたり、感謝されたり。
で、主人公に指示された後に行う収録。
果たして、違いは…あったのだろうか。


そして、アフレコの合間には、今作の唯一と言っていい、ゲームらしいゲームを行うことになる。
○○を連れてきてほしいといった指示を受け、スタジオ内を歩いて時間内に声優を連れてくる、声優と話すということを行う。
制限時間が過ぎてしまうと、という社会人として厳しいお叱りを受けながらゲームオーバーとなってしまう。

ゲームの合間には、声優たちの楽屋での茶番劇が見られ、仮の素顔(なんという矛盾した表現なんだろうが、これが適切な表現だと勝手に思ってる)が垣間見れる。

こうして、インタラプトガールの予告編の収録を終えると、盛大に打ち上げ(これも声優さんが実写で演じてます)が行われ、ゲームは終了。
尚、インタラプトガールがどうなったかは、知りません。
予告編で最終回のような打ち上げしちゃったから。
そして、声優とうまくコミュニケーションがとれたらいいエンディングがみられるのだが…はたしていいエンディングとはどういうエンディングだったか。
そんでもって、インタラプトガールの予告編でゲームは終わってしまって、クリア達がどうなったか、会社の命運がどうなったかは、見事に藪の中に放り込まれました。
ついでに、このゲームも藪の中に…(以下略)

ゲームのエンディング後には、おまけモードが解禁される。
声優という職業に因んだゲームができ、配役割振りゲームで、クリア役を千葉繁さんにやらせたり、天国クイズで声を演じた声優を当てたり、地獄クイズで矢尾一樹さん出題?のあまりにも地獄すぎる3択クイズを答えるなど、まあ、これはこれで面白いゲームができるのであります。
むしろ、これを本編に入れてもいいのではと思いつつも、どうやって入れようかと思ったり。

そもそもですね、パッケージにアニメ調の美少女を起用して、実際にやってみれば、水着ギャルなアプリたちの活躍劇かと思えば…、声優との仲を深める音響監督シミュレーション…をさらに飛び越えて、千葉繁さんの指示の元、時間内に声優を呼び出すという制作進行マネージャーゲームという、新米社会人の基本行動シミュレーションという内容だった。
まあ、1社会人というもの、時間をしっかり守って仕事を始めるというのは、基本中の基本というもの。
これを機会に、初心に振り返るのも悪く…ないか…。
実際にゲームクリアするだけなら、簡単なゲームです。
声優を時間内に呼び出すにしても、スタジオが狭いので、すぐに見つかるはず…です。

かといって、インタラプトガールの音響監督が逃げた(社会人大失格だろこれ)のに、スタンバイSAYYOUの現場から逃げ出す人はいなかったのだろうか。
それだけ、アニメ制作は過酷な労働環境なのでしょうから、スタンバイセイユーよりも、普通にインタラプトガールを作ればいいのに…ということは言いにくいなあとも思ったりするのでした。

216・「大神」

大神(OKAMI)大神(OKAMI)
(2006/04/20)
PlayStation2

商品詳細を見る



タイトル・大神(おおかみ)
発売年・2006
機種・PS2 Wii PS3
ジャンル・アクションアドベンチャー
メーカー・発売・カプコン   開発・クローバースタジオ(PS2)




日本に生まれてよかったー。
とは大げさか、でも、今作は日本古来の良さを思う存分楽しむことはできるかもしれない。
実際の昔話の世界で描かれる優雅で古風な日本はあくまで思い出補正がかかり放題な理想郷で、実際は、武士ら上流階級に迫害される、疫病が蔓延したりと、命の安全の保障も無いサバイバル王国なジパングというものだったのですが。

さて、今回紹介するのは、そんな古典の日本国を舞台にした大神(おおかみ)。
主人公であるのは、アマテラス、という白狼。
ややとぼけた感じの狼だが、いざ、戦う時は勇ましい野獣と化す。
アマテラスは、イッスンという小さな生意気な少年と共に荒廃したヤマトの国を復活させる旅に出向くことになる。
イッスンは、アマテラスの鼻の上で跳ねており、人間の言葉を喋れないアマテラスの代弁役としてアドバイスや他の人物との会話を行う。

一寸法師をモチーフにしたイッスンをはじめ、イザナギ、ヒミコ、ヤマタノオロチ等古来の日本の人物をモチーフにした登場人物が各所に登場してくる。
もっとも、○ボタンを押して…等随所にメタ発言をいいまくるのではあるのですが。

日本古来の水墨画のような3Dエリアを縦横無尽にアマテラスが動き回るこの大神。
道中は、後述する筆しらべ、アクション操作を駆使して謎を解き明かしながら進むアクションアドベンチャーで、フィールド上の敵アイコンに触れると円状の舞台に妖怪とのバトルが繰り広げられる。

アマテラスが走る、ジャンプして着地すると、周囲に草花が一瞬生え、頭突きして進むと、葉っぱ、紅葉が出るなど、水墨画風の世界観の演出方法と、画像の美麗さは芸術品レベル。
なにより、特定エリアが復活し、大地の息吹が戻るシーンは、圧巻の復活劇を見せてくれる。
普段の演出でも水墨画風にふさわしい色合いを見せてくれる。
走っているだけでも美しい世界がそこにあるのだ。

今作の大きな特徴となるのは「筆しらべ」。
Rボタン(PS2版)で画面を止めると、画面上の時間が止まり、画面が紙で描かれた筆絵のように変わり、さらに絵に特定のマークを筆で描くと・・・。
例えば、空に○を描くと、太陽が出て、昼になる。
一本の線を引くと、刀のように斬ることができ、木や敵を切ったりできる。
水面に○を描くと、蓮が現れ、水面を渡ることが出来る。
画面を紙状にした時に、筆を置くと、その部分から気泡のような物体が現れ、その部分から筆しらべの線を描くと、その筆しらべが成功しやすいだろう。
筆しらべは、戦闘でも使うことができ、風を起こすことで、火を消す等、戦闘でも優位に進めることができる。
ボス戦では、パッと見で攻略はわかり辛いときもあり、筆しらべを一通り使ってみて、攻略方法を見つけることになっていく。
無論、最初からすべての筆しらべは使えず、冒険の目的の一つに、筆しらべをすべて取り戻すというものも存在するが、特に手に入れたばかりの筆はそのダンジョンで多用する傾向にある。

そんなダンジョン内では、アクション、筆しらべを駆使して、奥に進んでいく。
他、特定ポイントでの戦闘も存在する。
謎解き自体は、時にイッスンが答えらしきこともいうこともあって、難しいものはあまりないが、一部、カメラアングルの関係でわかり辛い(筆しらべの発火点となるオブジェクトが移り辛い)等もある。
行き止まりみたいなところに来たら、色々な角度から物事を見ていきたいところ。

筆しらべの他、アマテラスは、鏡、剣、勾玉(3種の神器)の3種類の武器のいずれかを装備して妖怪と戦う。
鏡は、勾玉は、遠距離での連続攻撃ができる等の特徴はあるものの、終わってみれば大きな差はなく、攻撃できるときは、ひたすら敵に攻撃を打ち込むということになりそう。
ボス戦も、攻撃は逃げ回って、チャンスをうかがって、筆しらべ成功した後に攻撃を打ち込むという戦法が主になってくる。

他に重要なことと言えば、フィールド上では、度々「」というものを手に入れることになる。(幸玉)
RPGでいう経験値のようなもので、特定エリアの敵を倒す、筆しらべで土地を浄化、草花を成長させる、動物にエサを上げる等すると、貰うことができ、特定数溜めると、体力、筆しらべの回数制限、財布(最大所持金銭アップ)、異袋(食べ物を食べて、たまると、倒れた時復活できる)のいずれかをアップできる。
お金は比較的たまりやすく、異袋は、戦闘部分の難易度の低さも相まって活用することは少ないかもしれない。

フィールド上では、淀んだ土地の他、困っている人がいるなど、サブクエストが随所に点在しており、積極的に利用したい。
また、随所にツボなども落ちており、そこにお金や食べ物、回復アイテム等も落ちている。
アマテラスは、筆しらべの他、頭突き等の技強化(道場)、世界で100個落ちているという「はぐれ珠」集め。(但し1個はゲームクリア時に手に入る。)
動物の餌付け、各所の隠しエリアの存在等、やりこみ要素も多い。(海岸沿いのフィールドでは、海の向こうにいくつもの(行く必要のない)島があり、そのたびに隠しエリアやイベントがある。)

一方で、ゲーム中にはいくつかミニゲーム(横スクロールで筆しらべで誘導して温泉を掘り当てる等)の難易度が結構高い。
もし、今作の純粋なゲーム部分の難易度が低いためのアクセントとしての挿入であれば、残念な部分であった。

さて、アマテラスは大和の国を縦横無尽に駆け巡りながら、ストーリーを展開していくが、終盤では、純和風だけでない、SFチックな世界観も展開されてしまう。(この辺りは、人によっての意見が分かれるところでしょうが。なかなか水墨画でSFのストーリーを展開というのも見られないかもしれないし。)
元々筆しらべがSFチックな要素もありかもしれないけど。
ただ、冒頭で重要な登場キャラであるヤマタノオロチがだんだんぞんざいな扱いになっていったかもしれない。
ヤマタノオロチのとの戦いの演出自体は素晴らしいのですがね、いくつもの首が同時に激しい攻撃を仕掛けるさまは、まさに激闘自体を描いたような演出があるのですが。
それに、とぼけた感じの狼であるアマテラスが、世界を背負って戦うという展開は、見ていても、燃えたぎるものはある。

かつて、水墨画を大成して芸術品に仕立て上げた時代があったように、今は、一つのテレビの画面に芸術品を作り上げる時代。
ゲームが室町時代の水墨画に並ぶ芸術品として、500年後の教室にて教師が子供たちに教えることは無いでしょうが、音厳禁の美術館だけでない家庭で日本古来の芸術品の世界観を楽しむ意味では、貴重な機会かもしれないし、日本古来の伝承を知る機会を与えられるという意味でもいい体験になるかもしれない。
やや大げさな表現かもしれないが、ゲームの存在は、うまく付き合うことが出来れば、決して他の芸術品に引けを取らないものがあるはず。

もっともどんなに大きな紙があっても、それだけでは、ゲーム1作品は作ることはできないし、選択と集中が求められる。
良質な1品は効率化の元に淘汰されない現代日本を、この先500年後の教室の為にも求めていきたい。

theme : ゲーム
genre : ゲーム

213・「To Heart(トゥハート) 」

To HeartTo Heart
(1999/03/25)
PlayStation

商品詳細を見る



タイトル・To Heart
発売年・1999(PS版)
機種・PS PS2 PC等
ジャンル・恋愛アドベンチャー
メーカー・アクアプラス



幼馴染の女の子、友達と共に華やかな高校生活を夢見た小学校時代。
青春漫画で、男の子が女の子に告白するシーンは、物語のボルテージも最高潮。
しかし、実際に高校生になってみれば、そんなのは絵に描いた餅。
勉強は難しくなり、常に赤点との背中合わせ。
異性の幼馴染も、少子化の影響のあおりをうけてか、そんな女子は都合よく周囲におらず。
あるいはアラフォー世代まで続く女子会に夢中な女子の皆さんの世界に男子は踏み込むことができないものです。

さて、この「To Heart(トゥ・ハート)」という学園物の恋愛アドベンチャーゲーム。
理想とかけ離れた高校生活とはさらに対極にある、絵にかいたような華やかな高校生活が描かれている、まるで現代日本のエルドラド郷。
まあ、それもゲームの中の世界、戦争共々、画面の向こうのある程度のフリーダムは許しましょうか。

高校1年生も3月を迎え、主人公・藤田浩之は、幼馴染の神岸あかりと、佐藤雅史長岡志保とともに、高校生活を送ってきた。
あかりは清純派な女の子、いつも一緒に登校するというあかり、OPにして「浩之ちゃーん」と呼ぶのだから、開始数秒にして羨ましい。
こんな女の子、高校時代にいればなあと。
逆に長岡志保は、遊び好きでちょっとうるさい少女。
クラスに度々タレコミ情報を送ってくる。
因みに、ゲームのパッケージに描かれているのは、ショートカットのあかりではあるのだが、ゲーム初登場時のあかりは、パッケージとは違うおさげの髪型。
果たして、ショートカットのあかりを見ることができるのか。

浩之は、ある日、来栖川芹香と激突。
芹香は1年先輩、オカルトが好きで、黒魔術や占いを行うお嬢様、しかし、なかなかしゃべらず、何を考えているのかわからない。
そして、他の同級生では、メガネの関西弁・クラス委員長の保科智子に、日米ハーフの宮内レミィも。

この作品は、主に3月から5月上旬までが期限となっている。
当然、4月になると、浩之らの学年が2年に上がり、クラス替え。
新たに、新入生が入学する。
格闘技に熱中しているのは、松原葵
エクストリームと格闘技の部活の立ち上げに奔走している。
同じく新入生・姫川琴音は超能力少女。
廊下の窓が割れる等、時々超能力が暴走する。
そして…4月のあくる日、学校に試験運転にやってきたHMX-12型メイドロボ・マルチ
基本的に恋愛ゲームのはずだが、果たしてどんな話が展開されるか。
また、ある条件を満たすと、来栖川綾香(芹香の妹…とは思えない程正反対な性格)、雛山梨緒といった隠しキャラも登場する。

さて、ゲーム展開だが、画面全体にセリフ、文字が表示されるタイプのノベル風に展開される、いわばビジュアルノベル
その過程で、選択肢を選んでストーリーを進めていく。
メイドロボも登場するということで、発売当時(PC版・1997年、PS版・1999年)からしてもても、近未来の日本が描かれているよう。

1日の流れは、まず、神岸あかりらと登校し、授業を受ける。
そして、その間休み時間などでイベントが行われることもある。
放課後、校舎、寄り道等のいずれかにヒロインキャラが滞在している(基本的にアイコンが表示される)。
故に、比較的狙っている女性キャラは割と狙いやすいかもしれない。
出てくる選択肢も、声をかけるかかけないか、ヒロインの意見に同意するというものが大半を占める。

そして、自宅に帰って、独り言を言った後、自室の電気を落として一日が終了。
にしても、ヒロインキャラと一緒にデートしたり、悩みを解決したのに、自室シーンでいきなり何事もなかったかのように雑学関係の独り言を言う浩之に若干の違和感が。
その浩之も結構言葉遣いは荒め、どのあたりにあかりや志保は気に入ったのだろうか。

元々は、アダルトゲームとしてPCで登場したゲームだったが、そのジャンルとしては、学園生活に重きを置いた作品ということで、人気を博したゲームでもありました。
その後、PSなどのコンシューマーに移植(無論そういう疾しいシーンはカットね)され、アニメ化されるまでに火が付いた作品でした。
すでに似たタイプの作品も少なくなかった中でも、理想を正直に邁進した結果、頭一つ抜けることがでいたのだろうか。

他に、ストーリー中では、ミニゲームを行うこともある。
必須イベントとして、(芹香をモチーフにした)シューティングゲーム、マリオブラザーズのような対戦アクション、ブロックを入れ替えながら同色ブロックを消してあいてのフィールドにブロックを落とすという、逆落ちもの系対戦パズル(ストーリー中は、あかり、志保、雅史から対戦相手を選ぶ。)
このゲームの出来不出来がどこまで好感度に影響するか不明だったが、これだけでも、やりこんでしまいそうな出来のゲームが用意されている。(他に展開次第で、水鉄砲ガンシューティングや、肩たたきイベントもある)

主人公の荒めな性格な故、プレイヤーの性格如何でプレイ感覚が変わるかもしれない。
自分と相手の2つのハートが合わさる時、このゲームへのキャッチボールもストライクゾーンにすっぽりはまる。
なかでも、メイドロボ・マルチとのストーリーが、感動的と語り草となっている。
桜舞い散る王道を行く高校の校門の先に、あの日見た学園生活が待っている。
ただ、そういう作品だったからこそ、「1本のゲームとして」何を得るべきだったのか。
携帯ストラップを買う側にしても、ドラマCDを発売する側にしても、見失ってはいけない永遠とテーマとなっていくだろう。

theme : ゲーム
genre : ゲーム

206・「CLANNAD(クラナド)」

CLANNAD -クラナド-CLANNAD -クラナド-
(2006/02/23)
PlayStation2

商品詳細を見る



タイトル・CLANNAD(クラナド)
発売年・2004(PC)
機種・PC、PS2、PS3、PSP、XBOX360
ジャンル・ADV
メーカー・Key



やや問題児な主人公・高校3年生の岡崎朋也
親との関係も悪く、無気力な生活を送る彼はある日の登校中のこと、学校前の坂道を前にして、一人の女子高生を見かける。


「この学校は好きですか?」


古河渚、高校3年生。
実は、一年留年している。
彼女との出会いが彼の高校生活最後の1年を変えていく…。

一方、高校生活の合間に幻想世界なるものが、度々挿入される。
少女とがらくたのロボットが存在するほか、大自然が眼下に広がる世界。
果たしてその世界が意味するものとは…。


CLANNAD(クラナド)はそんな導入部分からスタートする恋愛系アドベンチャーゲーム。
メインヒロインとなる古河渚は、体が弱く、その影響で1年留年している。
そんな彼女は、演劇部を作りたがっている。
朋也、そして、朋也の悪友である、春原陽平と協力して演劇部を作り上げ、学園祭に向け奮闘する。
因みに、彼女の好きな歌は、「だんご大家族」。
だんごっ、だんごっ・・・。
事あるごとに、こんなフレーズを口ずさむ。

学園内ではその他、様々な出会いがある。
藤林杏、藤林涼の双子の姉妹。
涼は、朋也のクラスの委員長、一方、杏は、去年の朋也のクラスの委員長、さばさばとした性格で、校則違反であるバイク通学もたまにする。
1年生の伊吹風子は、木彫りのヒトデをプレゼントしている。
しかし、学園の生徒たちは…幽霊呼ばわりしているのだが…。
坂上智代は、転校生の2年生、彼女はケンカがやたら強く、ある事情で生徒会長になろうとする。
一ノ瀬ことみは、学年トップクラスのい学力の持ち主、図書館によくいるが、本を見ると、なぜか、あるページを切り取ることをする。

他、資料室によくいる、宮沢有紀寧、実は意外な人物と仲がよかったり。
高校の寮母、相良美佐枝は、学生の悩みを聞いている。
幸村俊夫は、定年退職間近のベテラン教師、昔はバリバリの熱血教師も、今は穏やか。
古河渚の家は、パン屋を経営、その両親、不良のような渚の父・古河秋生、見た目よりもやたら若く見える妻の古河早苗
そんなパン屋に度々訪れるのが、伊吹公子、元学校の先生。
その学校で電気工として働いている芳野佑介、実は元ミュージシャンだったが…。
同様に、その学校の近くで遭遇する柊勝平、なぜかアルバイトが長く続かない。
悪友である春原陽平は、まさに悪友、たびたび悲惨な目に合わされるが、朋也とはなんだかんだで大切な同士。
その陽平には、妹の芽衣もいる。
そして、朋也の父親、岡崎直幸
息子・朋也に暴力を振るってから、息子に向かって遠まわしに呼んだりしている。
朋也は、そんな父親を執拗に嫌っている。

そんな面々を交えて主人公は学園とその周辺の人たちとの関係を築いていき、攻略をしていく。
ただし、ここでいう攻略というのは、単にヒロインキャラと結ばれるということでなく、悩みを解決、幸せにする、ということを指す。
神勝平であれば、アルバイトが長続きしない意味を探求したり、幸村俊夫であれば、幸せな退職をさせて、学校を送り出す等。

すると・・・その人物から光の玉なるものをもらうことができる。
これこそが、攻略の印。
この光の玉を一定数集めると、アフターストーリーに突入する。
主人公の高校生活を描いたのが学園編と言うならば、アフターストーリーというのは、朋也の高校卒業後の様子が描かれる。
学園編は恋愛アドベンチャー風に進むが、アフターストーリーともなれば、朋也は、ある人物と時を共にし、給料をもらう立場となる。
恋愛だけでなく、実生活の苦労も克明に描かれる、これもまたファンの間で言われる「クラナドは人生」と言われる一つの理由なのだろうか。(実際は少し違うでしょうが、それでも、この話を進めると合点がいく部分もある、だからこそ、定着したのだろうか。)
そのアフターストーリーに進んで、そこでの光の玉をさらに集めて、すべての光の玉を所持している状態で、ある場面を迎えることで、クラナドのトゥルーエンドを迎えることができる。
そして、度々挿入された幻想世界、その意味もおぼろげながら明らかとなる。
これまでの自身の苦労を乗り越えた先、今作のテーマ人との絆、たびたび出てきた大家族の意味。
この意味を理解できたとき、クラナドの壮大なる感動の光に包まれることになる。


一方で、ゲーム面では、なかなか厳しいものだった。
ネタバレしない程度にいうと、最初(あるキャラを攻略する前に)にメインヒロイン格のキャラを攻略してしまうと、光の玉に関するイベントがみられなくなる。
そんな感じで、○○を攻略する前に○○の攻略が必須だったりする。
他にも○○と結ばれるために、別キャラと攻略寸前までいくといったノーヒントで厳しい。
光の玉の数で(具体的にそういうことを言われず、気づきにくいだろう)ルートが変わるケースもあり、ノーヒントでのオールクリアは困難を極める。
もっともコマンド選択制のアドベンチャーゲームとなれば、上から選べばいずれクリアというパターンになりがち。
そのパターンを切り崩す意味もあったのだろうか、アフターストーリーを視野に入れると、やややりすぎな部分もあった。
選択肢にしても、結構微妙なラインのものもあり、チームに誘ったキャラ、スポーツでの行動(要は、その後の状況が読みにくい選択肢)でルートが決まることもある。
アフターストーリーでは、学園編のある話の後日談となるが、特定キャラがほとんど出番なくなってしまっていて、寂しい部分もあった。(単にお気に入りになったキャラがあまり出ないだけという説もあるが・汗)

因みに、学園編とアフターストーリー、既読スキップ機能なども加味すると、ゲームの長さ(正確な時間は図れませんでした)を比べれば、ほぼ5分5分で学園編が前半戦、アフターストーリーが後半戦的な存在である。
隠し要素みたいな存在であるが、このアフターストーリー、結構長く、むしろこっちが本編ではないのだろうかと思うほど。

今作では、幻想世界もさることながら、学園編、アフターストーリーと度々超常現象的な描写も描かれている。(主に美佐江、風子、その他某場面で顕著)
現実世界をモチーフにしたアドベンチャーゲームなだけに、この部分にも賛否もあるかもしれない。
ただ、文学の世界、国語の教科書で扱われる教材でも使われる手法、ゲームもまたそれぞれのテーマの表現の媒体と思えば、この手法も味わい深い。

身近な存在の涼との想いに揺れる杏、幽霊と言われながら木のヒトデを配る風子。
浮世離れした言動、行動に隠された普通ではない事情を抱える、ことみ。(個別ルートではこれが結構お勧め)
生徒会長になりたい智代の理由、そして、渚の演劇にだんご大家族。
それ以外のサブキャラ達の裏のエピソードも、なかなか一般社会でもありそうな、でも見過ごされそうな悩みを抱え、それらを解いていく朋也…。
そして、最後にある、幻想世界を交えた大団円。
たどり着く方法の難易度の高さ(というより理不尽さに近いが)が惜しまれるが、人間の奥深い心理を突いた描写は個別ルートと、奥底の大いなるテーマ。
ADVのストーリーとしての醍醐味は十二分に堪能できるはずである。

目抜き通りのシャッター街、焼畑と言われようとも建築される郊外の大型ショッピングモールに象徴されるように、町というものは開発されては役目も移り変わる。
ご近所トラブル等だけでなく、近年は、日本国内で餓死を遂げる人も出てくるなど、町の人のつながりも年々希薄になっている。
本来、協力しあうことで乱世を生き抜いてきた民族。
スポーツの団体競技で熱狂するのももちろん、皆で協力して町の、ひいては、国の1つの問題を解決してこその絆ではないだろうか。
人との絆を再確認する機会は、あらゆる場面に転がっている。
そこにたどり着くには奇しくも、ゲーム的にも、現実世界としても難しい部分もあったものの、それを本物にしてくれる人物は、案外ゲームの人物かもしれない。

theme : ゲーム
genre : ゲーム

プロフィール

サフィア

Author:サフィア
どっかの賢者な男性
主にQMA(クイズマジックアカデミー)のプレイ日記と、レトロゲームレビュー、ゲーム批評もそこそこに。
誰もが知っているメジャータイトルから、ここでしか見られない?マイナー作品まで幅広く取り上げるつもりです。(ジャンル、ハードは偏るかもしれませんが。)

ハンドルネーム・サフィアの元ネタは、女神転生外伝・ラストバイブル2のヒロインキャラです。

また、QMAシリーズでは、『サフィア(ユリ)』でプレイ。
過去には、QMA賢者の扉では、『シノブリュード(マヤ)』『プリム(シャロン)』、天の学舎では、『レナCタイクーン』でもプレイしています。

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