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33・「エナジーブレイカー」※

エナジーブレイカーエナジーブレイカー
(1996/07/26)
SUPER FAMICOM

商品詳細を見る



タイトル・エナジーブレイカー
発売年・1996
機種・SFC
ジャンル・S・RPG
メーカー・発売・タイトー   開発・ネバーランドカンパニー

2010年8月1日初回レビュー、2013年10月30日再レビュー



1996年の7月、すでに新世代ゲームハードの打ち上げ花火が上がった時期。
32ビットを売りにするゲーム機、64のフレーズが付くゲーム機…、主に量的な意味でゲームのさらなる可能性が各種媒体を通じて堂々と提示されたそんな華やかさと黄昏の要素を併せ持った時代。

そんななかでSFCは量ではかなわない、ならば、面白さ、質で勝負ということになり、得てしてハード末期の作品群には、根強いファンを持つ隠れた名作が生まれやすい。
ハードは違うが、同年のゲームボーイのポケットモンスターのような大輪の花を咲かせた作品も生まれた。
とはいえ、CMの放映機会の少なかった多くの作品は、最新ハードの話題によって日照を遮られ、深淵なる日陰にあたり続け、咲かない花のように、記憶の片隅にも入れてもらえなかった。

そんなゲームの陰日向の交錯する時期に、どちらかといえば影の部分で登場した作品の一つ、エナジーブレイカーである。
開発はネバーランドカンパニーエストポリス伝記、カオスシード等一見手堅そうな作品群、しかし、触ってみると、きわめて独創的な遊びを提供した製作会社が放ったS・RPGである。

クォータービューのドット絵で描かれる画面の美しさ、自然系ダンジョンの透明感は逸品。
フィギュアスケート選手にも負けない高速スピンする等、豊富なアニメーションで喜怒哀楽を表現するキャラたち。
そして、ゲーム面でも、攻撃することで敵を行動制限させて追い詰めていくシステム(味方も同じように追い詰められる)、エナジーバランスを使っての必殺技習得システムと独特のシステムを搭載した。

もっとも、S・RPGは得てしてとっつきにくいものと敬遠されがちである。
1回でも配置ミスしたら戦局をひっくり返されて敗北、ここぞの場面で3%の確率のクリティカルを出されて負け、命中率60%の攻撃を4回連続で外す。
で、そこでミスしたら、ステージの最初からやり直しとなるという、大掛かりな作業が繰り返しが待っていることもある。
今作も一部、アイテム、全キャラの必殺技をフル活用して攻略する場面もあり、ややゲーム慣れした人向けの作品にもなっている。
一方で今作は、攻撃は大体はヒットする。
そして、クォータービューのマップは他のコマンド型RPGのように歩くことができる。
特定地点に入ったら、その都度、S・RPG風の戦闘が繰り広げられる。
また、セーブは最大で2つまではマップ上で、もう一つは、戦闘中でセーブが可能というシステムをとっている。

舞台は絶海に浮かぶ小さな島、ザムリア島。
主人公のマイラは21歳の女性、しかし、記憶がない。
この辺りは、生い立ちすらわからないほどの描写不足がみられたのだが、彼女は、ある日、夢を見ていた。
ある女性(名はセルフィア)が語りかけてくる。
もっと近づいて、名前を教えて、そして、早くしないと手遅れになってしまう、と。
ここで、(デフォルト名・マイラの)名前を入力。
名前を告げると、再度手遅れになってしまうと言われ、夢から覚めてしまう。
夢から覚めると、そこは、オルガの街・アイリンのいる宿屋。
マイラはアイリンに、よく当たる占い師が街に来ているから占ってもらいなよと言われ、朝食を摂りに行く。

そしてここからコマンド型RPGのように宿屋内を歩く、マイラだが、タンス、窓、木の実、ベッド…所々でマイラが色々なリアクションをとってくれる。
最初の町の時点で隠しアイテムも随所に隠されており、マイラのリアクション共々楽しみの一つとなっている。
アイテムが見つかると「やた、○○だわ♪」とかわいく喜んだり。

さて、マイラは朝食を食べようとしたのだが、しかし、その朝食は、ルナルドという老人に食べられてしまったようだ。
そして、マイラは、街にやってきたという女の占い師に気晴らしに占って貰うことに。
占い師のいる小屋には、人だかりが。
しかし、占い師マイラを見るや否や、他の待ち客を帰らせてしまい、マイラに意味深なことを告げ、あるアイテムを与える、しかし、その占い師は失明している。
マイラは、占い師のことを夢で見た占い師と同じ姿ということで、セルフィアさんと呼ぶ(占い師は、セルフィーと呼んでという)が、同じく、自分のことをセルフィアと呼ぶという理由から、青い髪の青年に似ていると言う。
青年の名はレオン、そして、彼に会えば、マイラ自身のことはわかるはず、彼は風の樹海・エルトワに向かったということで、マイラはエルトワに向かうことになる。

ちなみに、このマイラとセルフィーとの一連のやり取り等、特定のキャラクターとの会話は、ライブラリートークというシステムで行われる。
そのキャラとの会話になると、「穏やかに、普通に、強く」の3種類の感情で会話することができる。
他に、別の場所で調べて得た、あるいは会話して得たキーワードを訪ねることもでき、その会話によって新たな会話のキーワードが出現、そして、次に行くべき場所も明らかになっていくこともある。
ただし、3種類の感情の会話については、多くは変化せず、強く会話しても、相手の会話直前のリアクションが多少変化するくらいなのがほとんどという結果になっている。

さて、マイラは、風の樹海・エルトワに侵入するのだが。
もっともその樹海は、「入ったら帰ってきた者はいない。」といういわばRPGでは絶対に行かなければいけない場所なのですが。
今作は、特定地点に到達すると、その都度エンカウントする。
そこでS・RPG風の、戦闘が開始。
まず、Stage1と表示され、勝利条件と、敗北条件が表示される。
勝利条件は、○○の討伐、敵の全滅、○○に到達が大半を占める。
一方、敗北条件は、たいていは主人公キャラの全滅といったところだが、もう一つ、ほぼ全ステージ共通で設定されているのが、ターン制限
特定ターン過ぎるとその時点でゲームオーバーとなってしまうのだ。
尚、戦闘終了後には、パーティメンバー全員が全回復する。

さて、その戦い方だが、マイラであれば初期値で12P、他のキャラであれば、11P、あるいは13Pという感じで、バランスポイント(BP)が設定されている。
その、BPをたとえば、5P消費することで、移動ができる。
他には、通常攻撃(アタック)は3P、遠距離攻撃(ショット)は4P、エルビー(単体小回復)は3Pを消費、さらには特定のキャラそれぞれの技をそれぞれのBPを消費して行う。
一方でアイテムはわずか1P、後半は、このアイテムの使い方も重要になってくる。
このBPを消費しつくして、もう動けないとなったらターン終了させて敵のターンがスタート。
敵も同様に行動を終了させると再度自ターンになるのだが、ここで今作の大きな点が。
このBPは最大値まで回復するとは限らないのだ。
というのは、BPの回復具合はキャラのHP残量に依存するためである。
攻撃を受けて、HPが半分ほどになってしまった場合、BPも6、7程しか回復せず、例えばBPが5しか回復しなかった場合は、移動しかできない、アタックのあとはアイテムしか使えないとどんどん制限されてしまう。
逆に敵も同様で、HPが低くなれば、強力な攻撃の頻度も減る、移動するのに精いっぱいといった状況に陥る。
早めに追い詰めるか、アイテム、特技などで固めてから総攻撃するか、いずれにしても、戦闘の戦略性が豊富なゲームになっている。
他にも、攻撃力、防御力意外に素早さも大きなポイントとなっている。
相手へのダメージ量(逆の防御も同様)は、攻撃力の他に素早さも依存し、例えば、今作は一旦15とダメージが表示されるのだが、これは攻撃、防御依存の数字で、その後、スロットのようにその15の数字が上下して、7とか22とかになることがある。
その上下量が素早さ依存のダメージ量となる。
基本的に回避率の概念が見られないのだが、代わりに、素早さしだいで、かなりの数値が上下することがある、これも今作の特徴である。

そしてレベルアップへの経験値量は一律100。
無論、自分のレベル、敵のレベルしだいで経験値の入り方は大きく変わるのだが。
ここの攻撃、特技(回復、補助含む)の度に経験値が入り、敵撃破時には多くの経験値が入るシステムになっている。

また、キャラ個々の技はエナジーバランスを設定することで習得できる。
レベルアップ時に4種類(水、火、地、風)のエナジーのうち、エナジーの最大値と、現有エナジー量を1つずつ上げることができる。
エナジー量は+方面(光)、-方面(闇)の2種類あり、その都度ステータスも変化する。
そして、エナジーブレイカーの世界には、秘伝書というアイテムが点在する。
秘伝書には、エナジーラバンスの設定値が表示され、その通りに現有エナジーを設定することで、新たな技を習得していく。(設定すると、戦闘中に閃いたと言って技を出す。)

そして、アイテムは最大で持てるアイテム数(戦闘中)は決まっており、また秘伝書(消耗品ではない)のように1回使うと用の無い物は店で売る、ゴミ箱に捨てることもできるが、再度買いなおす、ゴミ箱から拾うこともできる。(一部例外あり)
また、1回クリアしたステージは逃走も可能である。

さて、その樹海では、マイラは、発明家のルナルド、そして、自身は攻撃できない(ルナルドの攻撃コマンドで攻撃できる)が、絶対ダメージを受けないという(いわば壁要因の)ガリバーと出会い。
そして、マイラはその後、モンスターに変身できてしまう等、特殊な体を持つ青年・スタア、そして、幼い竜を連れて旅している10歳ほどの少女・ドロシー(一人称はボク)らといわば、自分探しの旅、そして、敵対する勢力と戦い続けることになる。
そして、所々で謎の行動をとっている青い髪の青年レオン、彼を追うことになるのだが…。

キャラクターそれぞれに重い影を落としている。
逃れられない運命、そしてそのたびに出会う敵対勢力。
そして時には、タイムマシンを使って別の時代にいくこともある、いわば、SFC後期に度々登場した時を超えて話を進めるゲーム。(今作はいずれも過去の時代に行く。)
因みに、スタアの特技は、敵をアタックで撃破することでその敵にあった技を習得する。
そして技を発動すると、敵の姿になって、その特技を発動する。

一方で、基本的に明るい性格のマイラであるが、彼女の記憶は物語を経ていくごとに蘇ってくる。
そして、最後に明かされる真実とは。
数名のストーリーを追いかけている側面があるため、少々わかり辛かった部分もあるが、キャラクターたちは一癖も二癖もあるメンバーが居並ぶなかでの旅は、勇者様の物語とは一線を画している。

ちなみに、当初は主人公を選べるゲームとして開発されたということだそうだ。
それでも、最終的にはマイラが主人公という形で収まったが、この辺りはおまけ程度で終わったライブラリートークシステム共々、難しい判断を迫られただろう。
すでに、1996年7月ともなれば、32ビット機での開発していた時代だった。
さらに言えば、その1か月前にスーパーファミコンと任天堂的な上位互換機であるニンテンドー64が発売されている。
世間の注目をこちら側に向けるには、小手先のシステムでは難しい背景がそこにある。
無論、それらシステムを完遂できてこそ、という一面もあるのだが。
そのあたりの見切り発車があったのは、いい素材があっただけに惜しい部分でもある。

ラストに、今作中にはプリフィアの花が登場する。
これは、ネバーランドカンパニー開発の別のRPGにも登場した花であり、別作品ではおよそ100年前に作られて、その100年後に街の至る所に咲いているものだが。
一方で、わずか、10数年後の世界でも、今作ったゲームが遊ばれているともわからない現実世界。
花は季節ごとに散ってしまい、ある花は種子を残し、また次の季節で咲いたりするが、次の季節も過ごせないまま埋もれてしまう経済の世界が、現実世界を支配する。
そして、水を与えられないまま枯れていく花がたくさんあることを僕達は知らずに、今日も時代は過ぎていく。
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Comment

No title

初めまして
エナジーブレイカーのレビューを探していたらこのブログに着きました
非常によくまとまってるレビューだと思います
私はキャラクターデザインをやっていた内藤泰弘さんが好きで
エナジーブレイカーを知りました。
その内藤泰弘さんの絵はゲーム上では顔グラフィックくらいしか反映されていませんがとても生き生きとしててドット絵のキャラも非常によく動いてましたね
5人のパーティもそれぞれ個性があってみんな好きでした
システムもダメージを受けたり行動するのにポイントを使ったりレベルアップの際に4つの属性のどれか一つを上げるというのが斬新で好きでしたね
BGMは非常に質が良くて「青の地平に」とか「祈りの鐘は鳴らない」はかなり好みでした。
(祈りの鐘は鳴らないが初めてレオン戦で流れたときは興奮しました)
あと隠しアイテムが多くて探す楽しみがありました
自分の中でSFCのシミュレーションゲームで三位に入るくらい好きです(ちなみに1位はタクティクスオウガ、二位はトラキア776)
エストポリスがリメイクされたのでエナブレもリメイクしてほしいところですが会社が倒産してしまったので無理な感じなのが残念です…

レスです

コメントありがとうございます。

僕、個人としてはS・RPGの中では一番のお気に入り作品であり(S・RPGをあまり多くプレイしてないのもありますが、)、もっと評価されて欲しいという思いで書きました。
実際、エナブレのことを書かれている人は少ないようですので。

キャラや、ドット絵のグラフィックもそうですが、BGMもお勧めで、今でもよくサウンドトラックを聴いています。
「目覚めの声」「氷穴の墓標」あたりもお気に入りです。

エストポリス伝記も好きだっただけに、会社の倒産は残念でなりません。
こういうゲームが埋もれてしまうのは、寂しいものです。
Secret

プロフィール

サフィア

Author:サフィア
どっかの賢者な男性
主にQMA(クイズマジックアカデミー)のプレイ日記と、レトロゲームレビュー、ゲーム批評もそこそこに。
誰もが知っているメジャータイトルから、ここでしか見られない?マイナー作品まで幅広く取り上げるつもりです。(ジャンル、ハードは偏るかもしれませんが。)

ハンドルネーム・サフィアの元ネタは、女神転生外伝・ラストバイブル2のヒロインキャラです。

また、QMAシリーズでは、『サフィア(ユリ)』でプレイ。
過去には、QMA賢者の扉では、『シノブリュード(マヤ)』『プリム(シャロン)』、天の学舎では、『レナCタイクーン』でもプレイしています。

過去の記事へのコメント&トラックバックも募集中^^











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