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96・「黒の剣」

黒の剣黒の剣
(1997/10/09)
PlayStation

商品詳細を見る


発売年・1997
機種・PS
ジャンル・RPG
メーカー・CDブロス

お勧め度    19/20(PS版基準)


新作RPGは登場するたび、その演出、そのシステム、ストーリーにはスポットライトがあたる。
迫力の戦闘演出、斬新なシステム、感動的なストーリー、魅力的なキャラクター。
CMやゲーム・漫画雑誌には、時に景気のいい言葉が並び、その呼びかけにユーザーは束になって「ミリオンヒット」といったセールス数という形で応える。
その一方で、その期待が大きかったがために、かわいさ余って憎さ100倍、がっかりしたという意見が、友達同士の会話に留まらず、メジャーなゲーム雑誌の投稿欄にも寄せられる。
ならばである。
もし、そういうストーリーを楽しみたいなら、迫力の戦闘をしたいなら、あるいは、与えられたゲームに満足ができないならば、いますぐにでも千円札を握りしめて、(家電量販店ではなく)ゲーム専門店に行って、買ってきてほしいゲームがある。

1995年にPCで登場したRPG黒の剣。
1997年には、PSに移植されたこのゲームでまず目を引くのが、メーカー。
開発がフォレスト、販売元はCDブロス。
コンシューマーゲーマーにとっては、おそらくなじみのない会社かもしれません。
何を隠そう、アダルトゲームのメーカーなのです。
といいましても、黒の剣は、アダルトゲームではなく、全年齢対象の一般ゲームとして発売されたのだが。
ただ、いかに、乳首を見せないような画像にしたか、という苦労が、製作時にあったそうだ。
なにより、パッケージの時点で軽くパンチラしていますし。

閑話休題。
この黒の剣というRPG、内容を一言で言うならダークファンタジーと表現できる。
剣の修行の旅に出ているカイエス・ナインタークと、黒の剣を託せる人を探し続ける黒髪の一族のシノブ・リュード。
クライツェンに導かれる形で来た二人は、黒竜をめぐる争いに巻き込まれる。
ストーリーは大方こんな感じで、この時期に、暗いストーリーをセールスポイントにしたゲームはたしかに他にも大分あった。
だが、このゲームは、その見せ方、表現の仕方が半端ではない。
まず、死を見せる演出。
RPGで登場人物が死ぬのはもう珍しい行為ではない。
ただ、死体は確認できなかったり、点滅して消えるという演出が大方だった。
だが、今作は、壁越しで会話した人が、魔物に襲われる、そして、駆けつけると、もう白骨死体となって発見される、目の前で魔物に屋内に連れてかれた後に、再びその屋内に向かうと、もう魔物に食べられて、白骨死体と化している、目の前で爆発して死んでしまうという演出で、死の過程ともう生き返らないという事実を、我々に見せつける。
実際の事件では死体が確認できない限りは、死んだとは腹ではわかっていても、基本的に行方不明扱いとなる。
その点、黒の剣の死の表現は、死の様子を生々しくを見せられ、もしかしたらどっかで生きている、という思いを断ち切られる。
そして、テキストのレベルの高さ。
冒頭の一振りの剣が作られた過程や、三使徒のセリフの言い回し等は、プロの職人芸がひかる。
さらに、上流階級の醜さがにじみ出る王たちの行動や態度、次々と滅びる村、話が進むにつれ、心をえぐるシーンが画面に広がってくる。
一枚絵で表示されるイベントシーンもなかなかきれいである。(無駄なお色気もあったりするが。)

そんなストーリー面とともに、目を引くのは戦闘シーン。
ドット絵で描かれるのだが、そこには格闘ゲームのような頭身でカイエスとシノブが描かれている。
そして、味方キャラはともかく、敵キャラにも細かいアニメーションがされている。
カイエスの剣技、シノブの魔法、敵の攻撃等。
1997年といえば、すでにドット絵のゲームは少数派となった時代。
そんななかにあって、これほどの迫力のある戦闘を、生々しい戦いを描いているゲームは、少なくてもこの時代には存在していないだろう。
また、フィールドを歩くと、また、戦闘でもターンが立つと、HPとMPが自動で回復する。
故に、毎戦闘で剣技や魔法を存分に使って戦うことができる。
攻略も一筋縄でいかず、魔法やアイテム、装備を駆使しで考えながらの戦闘をすることになる。
特にあるカイエスとある人物の一騎打ちのシーン。
戦闘音楽はなく、風の音しか聞こえないなかでの戦いは、ストーリーの盛り上がりの意味も相まって、しかも装備等の対策をしないと勝てない強敵とのぶつかり合い。
たまに一騎打ちの戦闘が挿入されるRPGもあるが、これほど心に残る一騎打シーンは他にはない。

少し残念だったのは、アイテムの装備について。
新しい装備をする時に、どうパワーアップするのかが、わかりにくい。
無駄に色っぽいシーンもあり、目のやり場に困ることもある。
何よりラストシーン、いかにも賛否両論でそうな締めくくり方をする。
これについては、プレイヤーそれぞれの判断に任せるしかないだろうか。
エンカウント率はほどよく、セーブもどこでも可能、惜しい部分こそあれ、大きな破綻は見られなかった。

黒の剣は、マイナーゲーマーの間ではメジャーゲームと言われるほど、一部の間では語り草になったゲームであり、また、シナリオに藤木隻さん、パッケージデザインに結城信輝さん(聖剣伝説3、テイルコンチェルト等)PS版の声優に子安武人さん(カイエス)岩男潤子さん(シノブ)等、実力派のクリエイターが名を連ねたゲームでもあった。
ただ、こういった要素は、1枚の止め絵や文章などでお披露目するのは、本当に難しい。
アダルトゲームメーカーだからとかそんなものは、ゲームのクオリティそのものには関係ない。
是非とも、流通したあとにも、売れるチャンスが巡る土壌を作ってほしいところであります。
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theme : レビュー・感想
genre : ゲーム

Comment

No title

こんにちは、黒の剣は面白い作品でしたね。

>故に、毎戦闘で剣技や魔法を存分に使って戦うことができる。
攻略も一筋縄でいかず、魔法やアイテム、装備を駆使しで考えながらの戦闘をすることになる。

SRPGに初めて出会った頃はSRPGが面白すぎて、もうRPGの戦闘では楽しめなくなるのではないかと思った時期もありました。
でも、SLGやSRPGが長丁場で計算しながら配分しながら戦うのに対し、黒の剣タイプは一戦に全てをかけてあらゆる手段を用いることができるわけで、加えて迫力の戦闘でしたから、SLG系とは異なった楽しみ方・RPGの魅力を再認識できたように思います。

一般PCゲーへの関心度が極端に低下した95年でのオリジナル発売に、世間の関心がポリゴンに向いた頃のPSへの移植と、内容が良いだけに発売時期が悪くマイナーで終わったことは残念でしたね。

レスです

普通に通常攻撃しただけでは、ザコ戦闘でも一苦労することも多く、色々考えてプレイしないといけませんでした。

こういったドット絵とストーリーで魅せるゲームがなかなか存在しないだけに、マイナーで終わってしまうのは、惜しい作品です。
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プロフィール

サフィア

Author:サフィア
どっかの賢者な男性
主にQMA(クイズマジックアカデミー)のプレイ日記と、レトロゲームレビュー、ゲーム批評もそこそこに。
誰もが知っているメジャータイトルから、ここでしか見られない?マイナー作品まで幅広く取り上げるつもりです。(ジャンル、ハードは偏るかもしれませんが。)

ハンドルネーム・サフィアの元ネタは、女神転生外伝・ラストバイブル2のヒロインキャラです。

また、QMAシリーズでは、『サフィア(ユリ)』でプレイ。
過去には、QMA賢者の扉では、『シノブリュード(マヤ)』『プリム(シャロン)』、天の学舎では、『レナCタイクーン』でもプレイしています。

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