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231・「AIR」

AIRAIR
(2002/08/08)
PlayStation2

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タイトル・AIR
発売年・2000(DC版2001)
機種・PC DC PS2 PSP
ジャンル・ADV
メーカー・KEY


泣きゲーと称される、アドベンチャーゲームでもストーリー展開の逸品さで人気を博したKEYブランドのアドベンチャーゲーム。
過去作では、Kanon、その後、CLANNAD以降でもその泣けるストーリーに涙した人も多いだろう。
AIRは、夏の青空のもとに描かれた海辺の田舎町を舞台にした、物語。
そこでであう3人の少女達との物語。
そして、OPに流れる「鳥の詩」(歌・Lia)は多方面から国歌とも称されている程の名盤だ。

まずは、DREAM編がスタートする。

夏のある日、旅に出ている国崎往人は、法術を使って、人形を動かせる。
この国崎往人の視点でストーリーは進む。
亡き母親に告げられた言葉「この空にいる翼の生えた少女に出会いなさい」を元に当てのない旅をしている。
ある田舎町でバスを降りると、神尾観鈴と出会う。
観鈴は、母・神尾晴子(関西弁をしゃべる)と2人暮らし。

その土地での生活を送ると、その後、学校の天文部に所属する遠野美凪、そして、診療所にて姉()と暮らす霧島佳乃と出会う。
おっとりした美凪は、シャボン玉好きな、みちると一緒に過ごすことが多く、またなぜかお米券を多く持っている。
佳乃は、明るい性格、ただ、時に不審な行動をとることもある。
と、主に登場するヒロイン候補の女性は3人。
その3人とのストーリーが、まずは繰り広げられる。

ただ、遠野美凪、霧島佳乃のストーリーは、ここで終わるものの、神尾観鈴の話に関しては、いわば、中途半端で不穏な幕切れとなり、おまけのCG鑑賞もほとんど埋まらない。

その3人とのエンディングを見ると、DREAM編が終わり、新たなモード、「SUMMER編」がスタートする。

すると、国崎往人の世界ではない、別の登場人物、時代の話がスタートする。
しかも、そのSUMMERは、なんと、選択肢はなく純粋にキャラクター達の会話やストーリーを鑑賞するモードとなる。

そんな純ノベル形式で進むSUMMERを終えると、3つ目のAIR編に。
舞台は、再びDREAM編と同じ舞台、そして同じ日時に戻り、再度、国崎往人や、神尾観鈴の話が進む。
が、プレイヤーの視点は、国崎往人という人物ではなく、第3の主人公の視点で、神尾観鈴のストーリーを鑑賞することになる。
そして、国崎往人は、AIR編では、主人公の眼前に登場するサブキャラの一人、として登場する。
その第3の主人公は…、決して観鈴と結ばれない立場の者である。
要するに、多少の選択肢はあれど、結局は、基本的に見ることしかできない立場なのだ。
無論、その見るということがこのストーリーにとって重要な部分だが、プレイヤーからすれば、ある種の無念さを抱きながらのプレイでもあった。

そして…不穏な終わり方をしたDREAMでの、不穏な幕切れとなった観鈴ストーリーの続きも、見ることになる。
その幕切れ以降、往人は登場せず、観鈴の不穏な状況も続いていく。

そんな最中での笑いあり、しかし、その物語の結末。
DERAM編以降も、観鈴は晴子と共に、不穏な生活を送ることになる。
その不穏に立ち向かおうとしている観鈴だったが。
往人が亡き母に告げられた意味、SUMMER編の部隊を突如移したストーリー、そして母と2人暮らしをしている観鈴、そしてAIR編の第3の主人公…。
すべてのベクトルが交わった結末、言うなれば家族の意味を問われているような気がする話である。
誰もが、親から生まれ、しかし、一つ屋根の下、そこにいる炊事洗濯家事掃除する大人は何者なのか。



登場人物が、法術で人形を動かせる、SUMMER前後からのストーリーの繋がりと、ファンタジー要素や、超常現象の描写も含まれている。

そして、SUMMER編の登場人物や、AIR編の主人公は、説明書には掲載されておらず、初めて物語を進めると、面食らう部分もあるだろう。
だからこそのストーリーの評価があり、ギャルゲーにしては異例のヒットに、アニメ化等のメディアミックス。
麻枝准氏の泣きゲーシナリオの評価、KEYブランドの確固たる地位の確立がなされた。


多くの恋愛アドベンチャーで言えば、主人公が、その都度、行動を選び、ヒロイン候補と共に、泣き笑い、そして結ばれて、エンディング(あるいは結ばれないBADEND)との手法をとる中で、今作は、3部作を通して、最後の観鈴のセリフに一点集中させる形で、あらゆる用語、背景が集約される。

極力排除…とまではいかぬものの、アドベンチャーゲームからゲーム性を大きく削ぎ落とし、ストーリーを特化して魅せるという手法、いわば、マウスやコントローラーを使った読み物のような形をとっている。
ある時は何時間も選択肢すら登場せず、そして、ある時は、主要キャラとの恋愛物語に一切介入することはできない。

そして、道中は多少の回り道はあれど、終着点は推理探偵物小説のように、一つ。
あのキャラが好き等、他のギャルゲーであれば、あるいは今作がDEARM編のみであれば、同じ作品にしても、プレイヤーそれぞれの思い出があるだろう。
が、プレイヤー視点が変わり、物語の終着点は、どのプレイヤーにしても、同じ。
一つのゴールに向かって進む物語、それも学園生活を脳内でやり直しながら成就するではない、しかし、より確かな道が存在している。

2000年前後登場のギャルゲー、他のゲームでもそういうマルチエンドの中のトゥルーエンドを設定することはあっただろう。
が、ここまでトゥルーエンド特化型な読み物作品で、ヒットした例は少なかった。
そして、以降のギャルゲーでも、ゲーム性よりストーリー重視の風潮が強くなった。
一方、こういう手法故に、今作で遠野美凪、霧島佳乃がお気に入りだった人には、少し残念だったかもしれない。

そういえば、AIRが登場した2000年前後といえば、ゲーム業界においては、ライトユーザーへの配慮もテーマとなった。
かつてのゲームっ子が大人になり、忙しくなりゲーム攻略に時間をさけなくなり、あるいは、映画的ビジュアルに魅せられた新規ユーザーが、ライトゲーマーとして参入した時代。
ゲームの攻略部分が以前より重視されなくなった背景も、AIRにとって追い風になったかもしれない。

ただ、文学作品的なストーリーの手法、プレイヤーへのストーリーの訴求は、これぞ、ゲームストーリーを見せるという意味では最高峰ともいえるものであった。
それ以上の洗練させるには…その答えがCLANNADにあったかもしれないが、ストーリーの魅せ方に関しては、意表を突かれ、内容も身近で温かさも感じる、物語であった。
RPGでも「やる物語」のような手法が台頭する中で、HP等のステータスを気にする必要のないアドベンチャーゲームは、よりその色を濃くでき、その手法を生かした作品となった。
反面、ゲーム観点から見れば、超簡単、とまではいかぬも、分水嶺となる選択肢の少なさや、簡素化は、駆け引き的な面白さを楽しむ機会は少なくなっていった。
ユーザーが、よりクリエイター達の色に期待したいという意味だったのだろう。

いずれにしても、業界の風向きの変わり目に登場した、AIRは、アドベンチャーゲームとしての一つの風向きを決めた作品の1つとなった。
どの時代の人間も、どの種類の鳥も、見上げればどこまでも続く青空に、たまには思いをはせてみるものだ。
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theme : 美少女ゲーム
genre : ゲーム

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AIR

『AIR』は2000年にWIN用としてkeyから発売された、 ノベルタイプのADVです。 泣きゲーの到達点と言える作品でしたね。 分かっていても号泣してしまったものでした。

プロフィール

サフィア

Author:サフィア
どっかの賢者な男性
主にQMA(クイズマジックアカデミー)のプレイ日記と、レトロゲームレビュー、ゲーム批評もそこそこに。
誰もが知っているメジャータイトルから、ここでしか見られない?マイナー作品まで幅広く取り上げるつもりです。(ジャンル、ハードは偏るかもしれませんが。)

ハンドルネーム・サフィアの元ネタは、女神転生外伝・ラストバイブル2のヒロインキャラです。

また、QMAシリーズでは、『サフィア(ユリ)』でプレイ。
過去には、QMA賢者の扉では、『シノブリュード(マヤ)』『プリム(シャロン)』、天の学舎では、『レナCタイクーン』でもプレイしています。

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